プログラマーを目指す人のなかには、独学でプログラミング言語を学ぼうとする人も多いだろう。プログラミングは義務教育期間で学ぶ機会はほとんどない。大学や専門学校などの、専門的な知識を習得できる教育機関でカリキュラムが用意されている場合がほとんどである。
そのため、プログラミング言語を学びたい、プログラマーになりたいと思った人の多くは、医療・福祉・教育関連などのIT業界とは無縁の知識を学んできたはずである。社会にでてはじめて、プログラミングに魅力を感じる人も多いといえる。独学で勉強しようと思っても、どうしてよいか分からない場合もあるだろう。
今回は、独学でプログラミングを学ぶための勉強をご紹介していく。
学習の心得
プログラミングの学習では「自分が作りたいもの明確にする」ことを意識してほしい。プログラミング言語は、複雑な式やコンピュータに理解させる文字があらかじめ設定されている。
その文字にどのような意味があり、どのような実行処理ができるかを理解していないと学ぶことも、作ることも困難になる。制作物のイメージがあればどのプログラミング言語を学ぶべきかが分かり、効率的に学習できるのだ。
プログラミングを料理にたとえてみよう。卵焼きやカレーなどの料理を制作物と仮定する。具材は「プログラミング言語」にたとえられる。「料理=制作物」をゴールに、何を作りたいか、どのプログラミング言語が必要なのかを明確にしてくのである。
目標が定まっていない場合、学習しても実践で活用しづらいこともある。そのため、自分が何を作りたいかという意識を大切にしてほしい。
プログラミング言語の特徴を理解する
ひとくちにプログラミング言語といっても、種類はさまざま。それぞれ使い方も異なるため、何から学んでよいか分かりづらいのも事実。まずは、プログラミング言語の特徴を把握しよう。
HTML&css
HTMLやcssは、ウェブサイト構築に使うプログラミング言語である。インターネット上のウェブサイトはHTMLやcssに基づき画面が表示されている。装飾もしやすく、色合いやボーダー(下線)など好みに設定できる魅力がある。
ただし、HTMLやcssは静的なサイト(動きのない表示画面)を作るための言語であり、それ以上を求める場合はほかの言語を学ぶ必要がある。
javascript
javascriptは、動的なサイトを作るうえで必要になる。主に、HTMLやcssで構築したサイトに、内部処理を加えたい場合に使われる。アプリケーション開発やゲーム開発、拡張機能の開発にも使われていており、汎用性の高い言語といえる。
php
phpもjavascriptと同様、内部で実行処理をするプログラミング言語の1つ。SNSをはじめ、EDサイトやログイン機能、お問い合わせなどあらゆるサービスに利用されている。
時間や効率を意識
常にインプットとアウトプットの両方を行ない、「学んだ言語はすぐに書いてみる」という勉強法をおすすめする。
プログラミング言語は、数多くの知識を学ぶ必要があるため、時間を意識して取り組む必要がある。独学では、一度挫折するとそのまま立ち直れないとったリスクもある。そのときは、問題箇所をネットで調べてみるのも一つの方法である。
一度試して、プログラミングの感覚を得ながら独学をすすめてほしい。