今回は、アウトプットの重要性について書き記そうと思う。皆さんはインプットし続けることが大切だと思う人も多いだろう。決して間違いではないのだが、それだけでは得た情報を活用できるか、わからない状態でもある。
インプットするだけでは学んだ知識を活用できないのだ。
インプットよりアウトプットを重視する
知識を吸収し続けることは重要だが、得た知識を実際に使うことはもっと重要である。なぜアウトプットは、重要性が高いかというと、
- わかったつもりを防ぐ
- 手ごたえが得られる
- インプット・アウトプットの2回学べる
- インプットした内容を脳内で整理できる
- 新しい使い方のヒントとなる
と、いろいろなメリットをもっているからである。たとえば、学校で新しく学んだ知識はその場でわかったと思う人も多いだろう。ところが、いざテストで問題を解いてみると、うまくいかないケースは多い。これは、授業の多くが問題の解決法を理解するポイントだけ教えるため、実践法まで教える機会がないためだ。
授業では、正解までの道筋が明らかになるためスムーズに問題が解けるが、実際はわかったつもりになっている可能性が高いのだ。そのため、学んだ知識をきちんと活用するためにアウトプットの時間を取り入れる必要がある。
また、問題を解決すると達成感や手ごたえが得られ、モチベーションの維持・向上に繋げられる。これも、アウトプットが重要視される要因である。
ときには、しっかりインプットできていない場合もある。うまく情報を整理できていない場合でもアウトプットを繰り返すごとにどんどん脳内が整理されていくことにも注目されたい。
脳=メモリ
人間の脳をコンピュータでたとえるなら、メモリに等しい。メモリは処理できる内容が限られており、問題が多ければ多いほど、問題の処理スピードに時間がかかってしまう。
これと同じように脳は、一時的な時間を考えれば実用範囲が限られているといっても過言ではない。そのため、問題が整理されていなければ、理解に苦しんだり解決まで多くの時間を費やしたりする場合が考えられる。
プログラミングにおいては、インプットした情報を一度書き出すことで、実行処理や表示画面にどのような影響がでるかが可視化できる。このように、アウトプットを繰り返しながら学んでいくほうが、より効率的な学習法なのだ。
そのため日々の仕事でも、脳にインプットした情報は、常にアウトプットし続ける努力が大切である。