コア・コンピテンシーとは
近年ビジネスシーンにおいて、コア・コンピテンシーという言葉を聞くことが多くなってきた。
コア・コンピテンシーは本来「組織の格となる技術や特色」という意味で使われてきた言葉である。
企業や組織の経営において、このコア・コンピテンシーは欠かせないものとなっていることからもビジネスシーンによってはよく聞かれる言葉になっている。
ゲイリー・ハメル氏とC・K・プラハラード氏によってコア・コンピタンスというビジネス用語が作られたことから始まりました。
コンピタンスはコンピテンシーに置き換えることができます。
顧客に対して他社では提供できないような利益をもたらすことができる企業独自のスキル・技術の集合体というのが定義とされました。
コア・コンピテンシーとは、定義を全て満たすことで当てはまるものとなっています。
コア・コンピテンシーの定義
コア・コンピテンシーには明確な定義が存在しています。
それが「顧客に何らかの利益をもたらすもの」「競合する相手に真似されにくいもの」「複数の商品・市場に推進できるもの」という定義です。
自社能力が上記の3つを満たしているものをコア・コンピテンシーを指しているものとなります。
そのことからもコア・コンピテンシーの本来の意味は核となる一定の水準を満たした能力のことを指している言葉という解釈が一番しっくりくるだろう。
コア・コンピテンシーは2つのカテゴリーに分けることができ、1つが人格に関する分野でもう1つが行動科学分野というようになっている。
活用する際に気を付けたいこと
コア・コンピテンシーは経営にとって重要なものですが、注意点もいくつかある。
その1つ目というのが、コア・コンピテンシーは成功モデルの一部であるという点だ。
コア・コンピテンシーに挙げられている特定の能力のみで成功をしたのかと言われるとそうではないことも多くあることは理解しておこう。
コア・コンピテンシーというのは継続的な組織の学習でありすぐに組織全体を変えることができるかというとそうではない。
今まで現場を成り立たせていた方法があれば、いきなり変えろと言われても全てを一斉に変えることはできないことへの理解も必要である。
コア・コンピテンシーのまとめ
コア・コンピテンシーは、会社全体を成長させるという目標がある際にはとても重要な要素であると言えるだろう。
コア・コンピテンシーという柱の周りにコンピテンシーがあることによって組織は成長していく。
まずは自社の核となる部分は何なのかを理解することから始めていくことで会社の今後の方向性を決めていくことが重要だ。
コア・コンピテンシーを重視することはもちろんだが、コア・コンピテンシーの本質を忘れないように意識していこう。